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きぼうのかんづめ、22万缶 「みんなの缶詰新聞」再始動に際して、新編集長からのごあいさつ

2024年3月1日より、みんなの缶詰新聞の編集長を務める鈴木正晴と申します。

 過去さまざまな缶詰活動(カンカツ)を行ってきましたが、これだけ缶詰に深く関わるようになったのは前編集長の須田泰成さんとの出会いでした。

 須田さんはちょうど私の兄貴くらいの歳で、プライベートでも仕事でも何かとお声がけいただき、かわいがってもらいました。共通の知り合いの紹介で、私の経営するセレクトショップをのぞきに来てくれたのが最初の出会い。今では語り草になっていますが、東日本大震災の時に、被災した工場の缶詰を東京に運び、近隣から臭い・汚いとクレームを言われながらも歯を食いしばり、仲間を集め、22万個もの缶詰を人が食べられるように洗い上げ、被災地に運び入れたり、販売してお金に換えて被災地支援に回したりと、尽力されていました。その22万缶が、どれだけの人たちを助け、どれだけの人たちをツナげたことか。

 そんな須田さんからバトンを引き継ぐことになり、すぐに編集方針は決まりました。それは、「人。ひと。」。

 須田さんのせいなんだよ、実際。須田さんが一つの缶詰からたくさんの人をツナげ、コトを催し、0→1を実践している。そんな姿をずっと見ていたから、スズキは仕事でもプライベートでも、まず「人。ひと。」と考えてしまう。儲かる楽な道が前に広がっていても、脇道で苦労している人に目が行ってしまう。だから商売がうまくいかないんだよ。それは分かってるけど、須田さんのあの姿、ツナげる姿を見ていたら、かっこいい。俺もああしたい。そう思うのは当然だよね。

 いつか須田さんが言っていた「長屋の助け合いの精神」。最初にその話を聞いたとき、「それって下手すると弱者連合ですよね?」と言ってしまったけど、須田さんはただ「はっはっはっ、いやいやいや」と、否定してるんだかなんなんだか分からない、須田さんっぽい返答をしてくれました。

 今なら分かる、「長屋の助け合いの精神」。

 私もいい具合に年齢を重ね、須田さんが「22万缶伝説」を成し遂げた年齢も超えました。

 昨年12月に急に他界された須田さん、初代編集長の遺志を引き継いで、

 缶詰がつなぐ、人とひととのストーリー。

 そしてそこにあふれる、にやり。くすり。

 しっかりと伝えていきたいと思っています。

みんなの缶詰新聞 編集方針

 「人。ひと。」

 缶詰を中心とした、ローカルフード業界でイキイキと働くさまざまな「人。ひと。」に、自分たちの活動を「発信」し、たくさんのヒト・コト・モノとツナがる場所を提供する。そしてその発信を、たくさんの「人。ひと。」に届ける。

 「みんなの缶詰新聞」は、みんなが作り上げていく、ツナがる場所です。全国の賛同してくれる方々を「特派員」に任命し、さまざまなツナがりを生み出していきます。

 そしてもちろん、みんなの缶詰博士、黒川勇人さんにも引き続き諭説主缶として、ツナがる場所を盛り上げていただきます。

 場には力が宿る。その力を、「場力」(バヂカラ)と呼びます。バカって読んだ奴いましたけど…。「みんなの缶詰新聞」のバヂカラ、みんなのチカラで高めていきましょう!

みんなの缶詰新聞 編集長 鈴木正晴

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