津波予測34メートルの黒潮町 「四万十ポーク」と「四万十鮎」グルメ缶発売
高知県黒潮町が経営する黒潮町缶詰製作所が2月、高知県の特産品「四万十ポーク」と「四万十鮎」が原料の缶詰を発売した。南海トラフ地震で高さ34メートルの津波被害が予測されるため、2014年3月11日に創業した同社。
「四万十の鮎ガーリックオイル煮」盛り付け例
これまでにも災害時などに安心して食べられるアレルゲンフリーの缶詰を製造してきた同製作所だが、全国各地で防災意識が高まる3月11日を前に販売を強化する。
「四万十ポーク」の缶詰は、「四万十ポークとゴボウの甘辛煮」(内容量90グラム、700円)、「四万十ポークの塩胡椒焼き(同80グラム、700円)、四万十ポークのネギ塩タレ(同90グラム、700円)の3アイテム。「四万十鮎」の缶詰は、「四万十の鮎と生姜の甘辛煮」(同90グラム、950円)、「四万十の鮎ガーリックオイル煮」(同90グラム、950円)の2アイテム。
黒潮町役場の友永公生さんは「東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城県気仙沼市などで多くの方の話を聞いたが、『つらい時こそおいしいものを食べたい。アレルギーや栄養バランスにも対応した食品だとうれしい』などの意見を踏まえ、味や見た目にもこだわった」と話す。
商品は黒潮町缶詰製作所のホームページでも通販しているほか、黒潮町のふるさと納税でも入手可能。