木の屋石巻水産が「金華さば醤油煮」を復活 東日本大震災から10年の節目に
木の屋石巻水産(宮城県石巻市)の「金華さば醤油(しょうゆ)煮」が3月8日、10年ぶりに復活した。
「金華さば醤油煮」盛り付け例
同商品は、石巻港に水揚げされた魚をそのまま缶詰にする「フレッシュパック製法」によるサバ缶で、石巻のブランドサバ金華さばを刺し身で食べられる鮮度で使用。震災前から「金華さば水煮」「金華さば味噌煮」と並ぶ人気商品だったが、2011(平成23)年3月の東日本大震災の津波で同社が壊滅状態になり製造が中断。2013(平成25)年の工場再建後、「水煮」と「味噌(みそ)煮」は製造を再開したが、「醤油煮」は原料調達などの関係で遅れていた。
同社の松友倫人さんは「震災から10年の今年。ようやく醤油煮が作れるようになった。地元のしょうゆを使った宮城の味。サバは脂がのっているので、ご飯にもお酒にも合うと思う。一人でも多くの方にぜひ味わっていただきたい」と話す。
本紙論説主缶(幹)の黒川勇人は「すっきりしたしょうゆ味は金華さば本来の上品な脂を引き立たせる。特に血合いの部分のおいしさは絶品。ぜひ味わってほしい」とエールを送る。
内容量は170グラムで、価格は600円。同社ホームページで販売。