日本百貨店、関空新店舗で缶詰売り場をプロデュース 300種類を目標に
日本百貨店(東京都港区)は5月23日、関西国際空港にオープンしたメード・イン・ジャパンの「スグレモノ」を集めたショップ「いっぴんさん。」(関西国際空港ターミナル1 、3階、TEL. 072-447-5595 朝日エアポートサービス運営)の品ぞろえをプロデュースし、店舗の一角に缶詰100種類をそろえる「目指せ!日本一の缶詰売場」を登場させた。
関西国際空港「いっぴんさん。」の外観
2010(平成22)年創業の日本百貨店は都内を中心に9店舗の小売店を構えると同時に、「ニッポンのモノヅクリにお金を回す」を企業理念としたさまざまな活動に取り組んでいる。日本全国からものづくりにこだわる作り手による「メード・イン・ジャパン」を集めた同店は、商品の販売だけではなく、海外への発信も目標に営業を行う。中でも缶詰は新店舗の目玉の一つ。
日本百貨店の鈴木正晴さんは「新型コロナウイルスの影響で弊社も多くの店舗を2カ月間、営業休止とした。苦しい日々だったが、その間、3月の全国小売店のPOSデータで缶詰の売り上げが伸びているのを知った。自分自身も自宅待機中、備蓄していた缶詰のアレンジ料理のおいしさに驚き、ポテンシャルを感じた。2010年に初めての店を開いた時から缶詰を扱ってきたが、今回の新店では、日本の方にはおうち時間に缶詰で楽しんでもらい、インバウンドに向けては日本の缶詰の素晴らしさを広く知ってもらおうと、弊社が手掛けた中で史上最大規模の缶詰売り場を作ることにした」と経緯を明かす。
現時点の缶詰点数は100アイテム。東北や四国、九州など、地方のご当地缶詰も取りそろえる。
「近い将来、300アイテムにする予定。缶詰は保存が利くうえ、食品添加物などを使わない安心できる食材。たくさんの種類を置くことで、さまざまな宗教的バックグラウンドを持つ人にも興味を持って選んでもらえると考えている」。
売り場のPOPは多言語表記に取り組む。
当面の営業時間は10時~18時。