木の屋石巻水産が東京のアイドルグループとコラボ 新しい缶詰販売を開始
木の屋石巻水産(宮城県石巻市)が現在、東京を拠点に活動するアイドルグループ「Appare!」が行うライブとのコラボレーションで、新しい缶詰を販売している。
「Appare!」のメンバーと木の屋石巻水産の担当者
全文を読む
通常、ライブハウスではチケット代と別に1ドリンク制として、アルコール類やペットボトルの飲料水を500円~700円ほどで販売するケースが多い。今回、同社と同グループが行っているのは、1ドリンク制ならぬ1缶詰制。ライブに訪れたファンに、ドリンクではなく缶詰を販売する。
同社広報担当の松友倫人さんは「今年1月、仙台で開催されたアイドルフェスの会場の物販コーナーで弊社の缶詰を販売していたところ、『Appare!』のメンバーや関係者が缶詰を気に入ってくださり、その後、仙台でライブを行う際にコラボの声を掛けていただけるようになった」と経緯を話す。
両社の取り組みは既に3回行っており、7月23日の仙台公演では、メンバーの写真をデザインしたオリジナルラベルのサバ缶が登場。メンバーそれぞれがランダムに缶詰のラベルの裏にサインやコメントを入れた、遊び心のある「裏コメ」付き缶詰も販売コーナーに忍ばせて置いた。
アイドルのライブでは、アイドルとリアルでコミュニケーションを取れる「特典会」という時間帯がある。特典会の参加に必要な特典券(チェキ券)は、そのグループのグッズなどを購入した金額に応じてもらえたり、特典券自体が販売されるケースもあるが、「Appare!」 の仙台公演では同社の缶詰購入も特典券の対象になった。
「東京を拠点に活動しているグループの地方公演は、関東圏から遠征して来場してくださるファンも少なくない。その土地ならではの取り組みを行うことで地方公演の意味合いが増すし、地元の企業と組むことが話題になれば、その地域内でのグループの認知度アップにもつながるメリットがあると関係者から聞いた。そういう役に立てることは缶詰屋冥利(みょうり)に尽きる。これからも楽しいコラボを続けていければ」とも。
同社の新しい取り組みはSNSなどで発信する。