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宮城県の缶詰工場で特別ランチ会 缶詰と鯨メニューに参加者が舌鼓

写真を拡大宮城県の缶詰工場で特別ランチ会 缶詰と鯨メニューに参加者が舌鼓

 木の屋石巻水産(宮城県石巻市)が11月9日、同社・美里町工場直売所の特別会員を迎えて特別ランチ会を開催し、抽選に当たった23人が参加した。 缶詰と鯨を使った前菜盛り合わせ 全文を読む  同工場は、2011年3月11日の東日本大震災により旧工場(石巻市魚町)が全壊したため、2013年3月に復旧の一環として新設されたもの。大型車両の駐車可能なスペースと同社の缶詰を割安で販売する直売所に加え、日本唯一の缶詰製造ライン見学通路があるため、車で20分の有名観光地・松島からの団体ツアー客も多く訪れる。

 同社の松友倫人さんは「実は、この工場には飲食サービスに使えるカフェスペースがあり、設計段階から『復旧したらお客さまを招いて、うちの商品をメニューとして提供する食事会を開きたい』という思いがあった。竣工から6年、ようやく実現してうれしい」と話す。

 料理担当は同社「cookpad」に関わる「Trattoria delcentro nuovo」(石巻市中央) の渡辺シェフ。メニューの大部分に同工場で製造した缶詰か同社加工による鯨肉を使う。

 前菜盛り合わせには「牡蠣と海苔のイタリアンオムレツ(「牡蠣の水煮」缶詰を使用)」、「大根だし煮~まぐろ尾肉とオリーブ、ケーパーのトマトソース~(まぐろ尾肉油漬けを使用)」、「鯨のハンバーグ~フレッシュトマト 粒マスタードソース~(濃厚ミンク鯨を使用)」、「紫キャベツと鯖のブルスケッタ(「サラダサバ」缶詰を使用)」、「自家製鶏胸肉のハム」の5種類。メインは「銀鮭トマトクリームソース フリッジパスタ(「銀鮭クリームスープ仕立て」缶詰を使用)、デザートは「ほうじ茶パンナコッタ」が提供された。

 「94歳になられた人に『とってもおいしい!』と言われて"缶"無量だった。『缶詰を使っているとは思えない』と言われたのもうれしかった。定員があり当選しなかった人には申し訳ないが、今後も開催したい」とも。

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