「ひろしま牡蠣の土手鍋缶」売り上げ堅調 「この世界の片隅に」バージョンも
ヤマトフーズ(広島市西区)が昨年12月に発売した、広島県の郷土料理・カキの土手鍋を缶詰化した「ひろしま牡蠣(かき)の土手鍋缶」が年間4万缶の売り上げ目標を視野に、順調に売り上げを伸ばしている。
漫画「この世界の片隅に」の主人公が描かれたパッケージ
広島空港をはじめ50店舗以上で取り扱っている同商品。同社の大野さんは「特に反応がいいのは観光客向けの売り場。本来は冬の料理を缶詰にしたことで一年を通して楽しめる」と話す。
カキを甘めのみそで煮込む土手鍋は広島を代表するご当地グルメの一つ。同県でのカキの養殖は室町時代から続いており、現在は全国一の生産量を誇る。お好み焼き店でもトッピングの具として定番だ。
「ひろしま牡蠣の土手鍋缶」は、みそも県産にこだわった。400年の歴史を持つ「府中味噌」を老舗醸造所「金光味噌製造」から調達。白みそ、赤みそ、米みそをブレンドすることでカキ本来のうまみを引き出しているという。
8月には、同県呉市が舞台の中心となった漫画「この世界の片隅に」のテレビドラマ化(TBS系)に合わせ、主人公すずが描かれたパッケージも登場。同社サイトや県内の土産売り場で販売されている。
内容量は155グラムで、価格は500円(税別)。