ホテイフーズの「やきとり」缶が宇宙へ 国際宇宙ステーションの食事として
ホテイフーズコーポレーション(静岡市清水区)の「ホテイやきとり(たれ味)宇宙用」「ホテイやきとり(柚子こしょう味)宇宙用」を積み込む ISS(国際宇宙ステーション)に野口聡一宇宙飛行士を乗せた新型宇宙船クルー・ドラゴンが11月17日にドッキングしてから1カ月がたつ。
「ホテイやきとり(柚子こしょう味)」
同商品は2019年10月、JAXA(国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構)の「宇宙日本食」認証を取得。同年10月3日に打上げたシグナス補給船運用14号機(NG-14)により既にISSに輸送されている。野口聡一宇宙飛行士はISSに約半年間滞在する予定で、期間中、宇宙日本食として同商品が提供される。
ホテイフーズコーポレーション・販売部商品企画課の中村安希さんは「宇宙生活において、食事は単なる栄養補給にとどまらずストレス緩和の側面も持つ。そのため、基本支給される宇宙食の他に、各国の宇宙飛行士に合わせたその国ならではの宇宙食の開発が進められてきた。やきとり缶詰は『無重力環境で飛び散らない』『常温で1年半以上の賞味期限』など基本条件のほか、1年半の保存試験、JAXA立ち会いの工場検査など厳しい条件を乗り越えてきたが、もともと市販品が基本条件をクリアしており、製造工程、特に衛生管理面もJAXA基準を満たしているため、申請から2年7カ月で認証取得に至った」と経緯を話す。
「宇宙日本食と市販品の違いはデザインのみ。ぜひ、今回の野口宇宙飛行士の挑戦を応援しながら、そして宇宙へのロマンを感じながら、弊社の『やきとり缶詰』をお楽しみいただきたい」とも。