減塩でヘルシー 「マイルド」の名を冠した国分の缶詰シリーズ、10万缶突破
近年の健康志向の高まりを受け国分グループ本社(東京都中央区日本橋1)が2月に発売した「缶つま」シリーズが、これまでに合計10万缶を販売する好調な売れ行きだ。その名は「缶つまマイルド」。ヘルシーをコンセプトに既存商品の塩分30%カットを実現した。
缶つまマイルド「広島県産 かき燻製油漬け」中味全文を読む
商品ラインナップは、「ムール貝の白ワイン蒸し風」(内容量75グラム、税別希望小売価格370円)、「広島県産 かき燻製油漬け」(同60グラム、同600円)、「国産焼鳥 直火焼 たれ味」「国産焼鳥 直火焼 塩味」(以上、同70グラム、同230円)。この4アイテムは「缶つま」シリーズの中でも人気のある既存商品だが、主原料は変えずに塩分を30%カットし、新たにマイルドシリーズとして発売した。塩分を減らしたことによる味の物足りなさは、スパイス類などを工夫することで解決したという。既存商品も継続販売する予定で、従来通りの味付けと減塩タイプから選べる。
同社が「そのままおつまみになる缶詰」をコンセプトにグルメ缶詰「缶つま」シリーズを発売したのは2010年。「おいしい」「簡単」「便利」を追求した製品づくりで、仕事が忙しく、料理の手間をかけられない人の「家飲み」需要に応えたことが人気の理由となった。これまでに累計130アイテムが商品化されており、中には累計420万缶を売り上げた「缶つまプレミアム 広島県産かき燻製油漬け」などのヒット商品も生まれている。
商品開発を担当したマーケティング開発部業務課の南山さんは「おつまみ缶詰で『ヘルシー』はこれまで取り組んでこなかった分野。まずは減塩タイプを発売することで、健康に気を配る中高年男性などに訴求したい」と話す。