高木商店、新商品「産地が分かる寒さば」発売 他産地のサバを目利き
高木商店(茨城県神栖市)が3月5日、新商品「産地が分かる寒さば 水煮・味噌(みそ)煮」を発売した。
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昭和初期に創業した同社は元々、さんま船の操業を行うなど、水産業・水産加工業に従事。1961(昭和36)年に缶詰工場を稼働し、主にOEM工場として経営。2007(平成19)年には自社オリジナル商品の開発を始めた。
昨年まではサバ不足の中でも、千葉・茨城産のサバにこだわり、人気商品「寒さば」をはじめとしたサバ缶詰を製造していたが、本年度はさらに銚子港・波崎港のサバ漁獲量が減少。供給量に反比例して、客からのサバ缶への要望が高まる中、創業以来の水産業の経験から、他産地のサバの目利きをして、全国のサバの中から「高木商店が選び抜いたサバ」(同社・豊島さん)でオリジナルの缶詰製造に乗り出した。
「全国的に見ても、昨年まで『寒さば』缶詰に使っていたサバに比べ、サイズが小さいサバが多くなっている。その上1月のサバ漁獲量は、銚子港だけでいえば2年前の50分の一の水準。高木商店の『寒さば』を待っていてくれる方々が全国にいる中で、銚子で納得のいくサバが取れるのを待つだけではなく、全国のサバの中で、高木商店が目利きしたものだけで新しい缶詰を作り、期待に応えることにした」という。
さまざまな産地のサバを用いることになるが、客からの「どこのサバかを知りたい」という要望に応えるため、産地がすぐに分かるよう、パッケージにはQRコードをプリント。商品名も、分かりやすく、「産地が分かる寒さば」とした。
寒サバは11~2月の寒い時期に取れるサバのことで、脂乗りがよく、一年のうち一番おいしいとされるサバ。QRコードで、サバを楽しむさまざまなレシピも紹介する。
当社缶詰主缶・黒川勇人は「スマホでQRコードを読み込むと、県名だけでなく水揚げされた魚港まで表示されるのが画期的。原産地を知りたい消費者にはうれしい取り組み」と話す。
総量190g 価格はそれぞれ432円(消費税込み)。