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共同船舶、東京・日比谷パークフロントにクジラレストラン

写真を拡大共同船舶、東京・日比谷パークフロントにクジラレストラン

 世界で唯一母船式捕鯨を行う共同船舶(東京都中央区)が3月28日、東京・日比谷パークフロントに鯨肉メニューを中心としたレストラン「LA BALENA NEL PARCO」をオープンする。店名は「公園の中のクジラ」の意味。 クジラ食について語る所社長全文を読む  鯨肉の缶詰といえば鯨の大和煮だが、日本全国で流通される鯨肉の90%は共同船舶扱いのもの。長らく日本では捕鯨は調査捕鯨のみで、2019年7月に31年ぶりに商業捕鯨が再開されたが、その間に鯨肉の消費量は大きく目減りし、一般のスーパー店頭などで見かけることが少なくなった。

 共同船舶では商業捕鯨が行われなかったおよそ30年間を日本経済の失われた30年になぞらえて、「クジラの失われた30年」と位置付け、新たに鯨肉の消費拡大を目指す「クジラは食べるもんじゃぞ!」プロジェクトを実施。その活動の一環で、鯨肉が食べられる場所を設け、自ら発信していく。

 同社の所英樹社長は「海の生態系維持の観点からも、適度なクジラ食は必要なこと。人類の食料問題を考えたときに、栄養資源としてもクジラは魅力的。当社では100年捕っても今のクジラの頭数が減らない捕獲枠を厳格に守る。鯨肉商品が減っている昨今、チャレンジし続けないと業界が終わってしまう危機感を持っている」と話す。

 レストランの構想からオープンまでを担当した新規事業開発室長の織田耕造さんは「当社の新しいチャレンジとして飲食店を作る構想が生まれた際、新橋駅から徒歩圏の物件を探した。新橋駅付近には『鯨の胃袋』をはじめとした鯨肉を扱う飲食店も多く、JR新橋駅のカンダフルではクジラの缶詰が多く販売されている。今後カンダフルには鯨肉の販売機を置くことも検討している。新橋を鯨肉の聖地として『クジラネットワーク』の核としたい」と話す。

 論説主缶・黒川勇人は「出荷までに莫大な水と飼料を必要とする畜肉と違い、海で育つクジラはそれらを消費しない。近い将来に世界的な水・食糧不足が起こるといわれている中で、クジラ食はその解決策の一つになりえる」と話す。

LA BALENA NEL PARCO
住所:東京都千代田区内幸町2丁目1-6 日比谷パークフロント1階A
電話番号:03-6550-9030

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