静岡発・しらす釜揚缶詰が好調 想定上回り3万缶出荷
山梨罐詰(静岡県静岡市)の「静岡釜揚しらす缶詰」が好調だ。2018年4月の発売から11月まで、想定を上回る約3万缶を出荷している。
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同商品は釜揚げシラス本来のおいしさを缶に閉じ込めた商品で、原料はシラス(いわし稚魚)と食塩のみ。しかし開発は「想像以上に難しかった」と、同社研究開発部の土屋祐介さんは語る。一度は釜揚げを使うことを諦め油漬けタイプを開発したが、モニター調査で不評だったことから当初の釜揚げシラスに立ち返り、原料選定や製造工程を全て見直すことで商品化にこぎ着けた。
釜揚げシラスは静岡を代表する産品の一つ。だが従来はチルドや冷凍品しかなかったため持ち運びが不便だった。同社は缶詰にすることで土産需要などを喚起し、静岡産シラスの良さをアピールしたい考えだ。
本紙論説主缶(幹)の黒川勇人は「身の白さといい、食感といい、まさに釜揚げシラスそのもの。地場の特産品を生かしたい執念のおかげだと思う」と話す。
内容量40グラムで、価格は2,500円(6缶セット)。