ホテイフーズ、新たに「あさり味付」缶発売
ホテイフーズコーポレーション(静岡県静岡市)は3月1日、新商品「あさり味付」を発売した。不漁が続き原料不足となっている赤貝(サルボウ貝)の代替を狙う。既存商品「はま焼風味」のリニューアル販売と併せ、貝類缶詰の充実を図る。
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赤貝を砂糖としょうゆで甘辛く煮付けた缶詰は明治時代から製造されてきた定番商品の一つ。しかし赤貝の産量は全国的に減少しており、一大産地の有明海でも近年不漁が続いている。仕入価格が急騰していることから、「今後も製造を続けるのは難しい」とホテイフーズコーポレーション販売部の物江祐太朗さんは話す。
そこで同社は日本各地や周辺諸国で広く獲れるアサリに注目。赤貝缶と同じく砂糖としょうゆ、ショウガで味付けした。缶詰は塩分や糖分を濃くして保存性を高める必要がないため、一般的な佃煮よりもふっくらと仕上がっている。価格は200円(税別)。
既存商品「はま焼き風味」もリニューアルした。マルスダレ貝を焼く方法を炭火焼きに変更し、味付けも新たに焦がししょうゆを使って香ばしさを加えた。価格は270円(税別)。